会を立ち上げて10年、通所施設エリア21を開所して6年、グループホーム・ケアホームを開所して1年、そして今年はエリア21の増改築。育成会の事業が拡大し日々の雑務も含め相変わらず愛用の手帳が休まる時はありません。
最近少し気になる事がありました。研修部のおしゃべり会等自由且つ奔放に話されそれはそれで良いのだが、何故か理事長を心配してくれて、施設見学会に来てなかった。草刈り、芋指し、保護者会に顔が出てない。挨拶がないとの声が。つい先日もそうだった。性格的に気にしないで黙っている訳に行かず。つい熱くなってしまった。自分たちが汗をかいて頑張っているのに何故挨拶の一つもないのか。同じ保護者の立場やろうがと。おっしゃる通りである。最近、こうした機会に参加できてない小生の不徳の致す所であります。
会社現役の時代は毎日17時に退社してからの活動。睡眠時間を3時間に削っての日々が何年か続いた。有給休暇も全部使い休暇用紙が足らなくなった。会社の上司、同僚に随分と助けられた。家族にも随分と辛い思いをさせた。家を空ける事が多くなった。知的障害のある次女がその度にお父さんどこに行くのと心配顔で聞く。不安定になり家内のストレスを増長させた。こんな生活が10年続いた。
どうして分かってもらえないのかなとの思いは、皆さんへは伝わってないのが良くわかった。理事長だけが頑張っていると言わないでくれ、一人の会じゃない。みんなの会だから自分達も頑張っている。おっしゃる通りです。小生の驕りがあったのだろう。誰からも擁護されてないのかと落胆していた所、一方で10年間の実績に自信をもってこれからも頑張って下さいと多くの方から激励を頂きました。組織のトップに立つ者、色んな意見に耳を傾け謙虚にならねばと改めて思い知らされました。
これからの育成会はどうあるべきなのか。その方向性を示さなければなりません。常日頃、地域福祉の具現化の為に①訓練をする場所“エリア21”②生活をする場所“ドリーム”③働く場所“ハッピー”この3つが揃って、ここ時津町に知的障害者の基盤が確立されると申し上げて来ました。この事が如何なのか改めて皆さんのご意見を拝聴したいと思う次第です。みんなの育成会です。皆さんのお一人お一人の手で具現化の為に育成会の力を発揮して頂く様お願い申し上げます。
微力ながら小生も社会福祉法人の理事長としての職務に専念し新たな目標に向けてのお力になればと思う所存です。
平成25年6月26日
社会福祉法人 時津町手をつなぐ育成会
理事長 山内 俊一